『山』で『食』の大切さを知る感動体験!!|ちゃぐりんキッズクラブ活動レポート
活動レポート
2025.09.02

「食」や「農」の大切さを学んでもらおうとJA東びわこが取り組む食農教育活動「ちゃぐりんキッズクラブ」。
平成10年から続け、延べ2,000人以上の小学生に「食」と「農」の大切さをお伝えしています。
8月8日、令和7年度 第3回目の活動を行いましたので、その様子をご紹介します。
活動レポート
年間6回の活動を予定する中、この日は「『夏休み♪』の挑戦&自然の中で感動体験!」と題して約60人で活動を行いました。
キッズ生が訪れたのは、多賀町の「高取山ふれあい公園」。
86haの広大な自然の中で様々な体験ができる人気のスポットです。
今回の活動で学ぶトピックは2つ。
1つは、『山に親しもう』。そして欠かせないもう1つが『食について考えよう』です。
まずは、『山に親しもう』。
地域の豊かな山林を未来に残す活動をされている「大滝山林組合」から担当者の方にお越しいただきました。



山林が、私たちの暮らしにどのような恵みをもたらしているのか。
どうして、山林を保全していく必要があるのか。
実演を踏まえ、大変分かりやすく説明いただきました。
「木を育てるだけじゃなくて、切り倒す(間引く)ことも必要なのか!」
「下に草をわざと生やすことで、フィルターの役割を果たすんだね」
普段の生活ではなかなか考える機会が少ない山林について。
見識を深めたキッズ生たちの背中が、何だか頼もしく感じました。
次は、『食について考えよう』ということで、フードマイレージについての学習です。
講師は第1回目の活動でもお世話になった「食の研究会」の皆さんです。

フードマイレージとは、食品の輸送に伴う環境負荷を数値で表した指標です。
私たちが食べている食材は、どこから運ばれてきているのか。
改めて考えてみると、遠い外国からやってくる食べ物も多くあります。
「外国の食べ物もおいしいけど、そのぶんCO2排出量が気になるなぁ」
「地元の農産物は環境負荷が少ないし、何より新鮮だね」
キッズ生の皆で学んだ、山と食のこと。
普段の学校とは違った環境で学ぶからこそ、得られる知識があります。

昼食は、自分で握ったおにぎりと、「食の研究会」に作っていただいた栄養満点の味噌汁です。
何度もおかわりをしてお腹がいっぱいになった後は、班に分かれ、順番に体験活動を行いました。

班の先生と一緒に旬の野菜当てゲーム。
農業技術の発達により、年中食べられる野菜が増えてきましたが、本来の旬はいつ?
旬を迎えると、味はどう変わる?


間伐材を利用した、木工作品づくり。
キッズ生の独創性が爆発していました。


浅瀬の川に入って、鱒(マス)を捕まえます。
捕まえた後は、自分で捌いてみましょう。



「気持ち悪い!」「怖い!」「触りたくない!」
様々な驚愕の声が飛び交いました(笑)
でも、捕まえられ、捌かれ、焼かれた鱒(マス)には、何の罪もありません。
責任を持っておいしくいただきました。

キッズ生からすると少し残酷かもしれませんが、食べ物の命をいただき、私たちの血や骨、肉になるって、こういうことです。
自分で捕まえたからこそ、命の尊さ・食べ物の大切さを知ることができました。
今回は魚で学びましたが、お肉も動物の命をいただいています。
米や野菜をはじめとした植物だって、生きています。
参加してくれたキッズ生の皆さん、お疲れ様でした。
今後の活動
次回は9月、「いよいよ収穫だ!みんなで稲刈り体験 ♪」です。
のびのびと育った稲が、いよいよ収穫期を迎えています。
日頃から私たちが食べているお米について、体験を通して学びを深めましょう。
その様子も「Umel(ウメル)」でレポート記事を予定しています。
どうぞお楽しみに。
記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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