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この恋、実りますか? ― 田んぼではじまる、農業体験型恋活イベント

活動レポート

期待の若手農家

2026.06.04

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春、田んぼに水が張られる。

空が映り、風が渡り、

まだ名前のない気持ちが静かに芽吹く。

この恋、実りますか?

これは、田んぼからはじまる、

ちょっと本気で未来を考える、

出会いの物語。

地域の未来を育てる「あぐりライフ」という場所

JA東びわこ組合員大学「あぐりライフ」。

それは、ただ農業を学ぶだけの場所ではありません。

地域農業を、これから先も続けていくために。
農業を継続していく“人”を育てるために。

組織や地域を牽引する次世代リーダーの育成を目的として、令和5年6月に開校しました。

1年次には、農業経営の戦略やJA活動の基礎を学ぶ「Basicコース」。
2年次には、より専門的な知識や実践を深める「Masterコース」。

栽培技術や経営だけではなく、
地域との関わり方。
仲間とのつながり。
農業の価値をどう伝えていくのか。

そんな“これからの地域”に必要な学びが、この場所にはあります。

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受講生たちは、年齢も立場もさまざまです。

専業農家。
兼業農家。
これから農業に関わろうとする人。

けれど、
「地域の農業を未来へつなげたい」という想いは、きっと同じ。

だからこそ、
会議室だけでは終わらない。

自分たちで考え、
自分たちで動き、
地域の中へ飛び込んでいく。

その実践のひとつとして生まれたのが、
今回の農業体験型恋活イベント
「この恋、実りますか?」でした。

“農業”と“恋”の少し不思議な組み合わせ

「本当に開催できるとは思わなかった」

そう笑う受講生たち。

“農業体験を通じて農家と消費者が交流すること”の価値を学び、
“地域農業を未来へつなげる”ためのイベントを開く。

どうすれば多くの人に注目してもらえるのか。

思いついた誰かがいて、
動き出した誰かがいて、
それに応えた誰かがいたから、
この日が生まれました。

決してただの偶然ではありません。

ネットニュース。
新聞。
いろいろな場所で告知が広がっていきます。

新規 Microsoft PowerPoint プレゼンテーション (6)

“農業×恋活”。

少し意外で、
少し気になる組み合わせ。

その言葉に惹かれて、
JA東びわこのエリア内外から
20歳代の女性6人が集まってくれました。

迎えるのは、
農業に向き合う20歳代の男性受講生3人。

そして、
司会進行やサポートに奔走する、既婚者の受講生たち。

誰より楽しそうだったのは、
案外、その“ミドル世代”だったのかもしれません。

水の入った田んぼへ

最初は、自己紹介から。

どんな思いで農業をしているのか。
なぜ、この場所へ来たのか。

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「農業って大変そう」
「どんな人がやっているのか気になった」

「田植えをしてみたかった」
「大人向けの体験って珍しいと思った」

言葉はまだ少しぎこちなくて、
でも、そのぎこちなさが、どこか心地よくて。

少しずつ、
空気がやわらかくなっていきました。

泥の中で、笑い声がほどけていく

田植え体験。

参加者たちは“田靴”に履き替え、
ゆっくりと田んぼの中へ入っていきます。

足が沈む。
思ったより深い。
思ったより動けない。

「あっ、抜けない!」

そんな声と一緒に、笑いが広がっていきました。

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くじで決まった男女ペア。

男性参加者は、
苗の植え方を教えながら、
お米のこと、農業のことを話します。

まっすぐ植える難しさ。
腰にくる疲れ。
天気に左右される毎日。

話しているうちに、
“農業”が遠い世界のものではなくなっていく。

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泥だらけになりながら、
みんな自然と笑っていました。

お米にも、それぞれの個性がある

田植えのあとは、
お米の食べ比べ。

「きらみずき」
「歓喜の風」
「にこまる」

同じ“お米”でも、
香りも、甘みも、食感も違う。

参加者たちは、
おかずを囲みながら感想を話し合います。

「初めて食べた」
「こんなに違うんだ」
「米農家さんと一緒に食べると、なんだか特別」

誰かが育てたものを、
その人の話を聞きながら食べる。

それだけで、
いつものごはんが少し違って感じられるのでした。

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そして、マッチングタイム。

一日の終わり。

少しだけ名残惜しい空気の中で、
参加者たちはマッチングシートを記入します。

待っている時間、
今日の感想を話す人。
農業について質問する人。
連絡先を交換する人。

田んぼから始まった時間は、
いつの間にか、
ちゃんと“出会い”になっていました。

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やがて、
結果を書いた封筒が、一人ひとりに静かに手渡されます。

その中身を開く瞬間は、
どこか照れくさくて、
少しだけ緊張していて。

今回は、1組のマッチングが成立しました。

この日の続きをどう育てていくのかは、
それぞれの歩幅に委ねられています。

田んぼに植えた苗のように。

すぐに結果は見えなくても、
ゆっくり、ゆっくりと、
季節の中で育っていくのかもしれません。

地域の未来へ、小さな一歩を

20歳代に向けた交流イベントは、
JAにとって決して多くない取り組みです。

けれど、
地域の未来を考えるなら、
きっと避けては通れない世代でもあります。

農業を知ってもらうこと。
人と人とが出会うこと。
地域とつながること。

その全部が、
これからの農業につながっていく。

今回のイベントには、
そんな可能性が確かにありました。

参加者同士でLINEグループができ、
「またやりたいね」という声も生まれています。

次は、どんな景色になるのでしょう。

 

 

 

記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

泥に足を取られて笑ったこと。
はじめまして、と少し照れながら交わした言葉。
並んで植えた、小さな苗。

きっと、今日という日は、
すぐに特別な何かになるわけではないけれど。

この恋、実りますか?

その答えは、
もう少し先の季節に。

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