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滋賀で一番小さな町の、小さな特産品。|「とよ坊かぼちゃん」のリアル

おいしい食べ方

自慢の特産品

旬の食材(春夏)

2026.09.03

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手のひらにちょこんと収まる、
可愛らしいミニカボチャ「坊ちゃんカボチャ」。

豊郷町では、この「坊ちゃんカボチャ」を
「とよ坊かぼちゃん」と名付け、
町の特産品としてブランド化を進めています。

 

今回は、「とよさと特産物振興協議会」で
会長を務める寺村英治さん(76)に、

「とよ坊かぼちゃん」の魅力と課題、
そしておいしい食べ方についてお話を伺いました。

インタビュー


Q 「とよ坊かぼちゃん」について教えてください

A 豊郷町産「坊ちゃんカボチャ」のブランド名です。

250~500gほどの手のひらサイズで、一般的なカボチャに比べて強い甘味が特長です。

町内の農家が約120aの面積で栽培しており、年間の出荷量は、およそ1万個。
農薬や化学肥料をできるだけ使わない環境にやさしい方法で栽培しており、滋賀県の環境こだわり農産物の認証を受けているんですよ。

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Q 寺村会長はいつから「とよ坊かぼちゃん」をつくっていますか?

A およそ10年前からです。

減反政策が進む中で、安定した所得が期待できる作物として栽培を始めました。
最初は4aほどの小さな面積からのスタートでしたが、思いのほか収益になって(笑)。
今では13aまで栽培面積を広げています。

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「とよ坊かぼちゃん」は、生産者と行政、JAで構成する協議会が流通を担う仕組みになっています。
そのため、農家の立場からすると出荷先に困ることがありません。

一人の農家として考えると、生産に集中できることが大きな魅力ですね。
農家が安心して栽培に専念できる仕組みが整っていることは、特産品として産地を広げていくうえでも、大きな強みだと思います。

そのような仕組みもあるので、「とよ坊かぼちゃん」を栽培する仲間が増えたらいいなとは思っています。
誰だって、自分が住んでいる地域の特産品が盛り上がったらうれしいじゃないですか。


Q 苦労することはありますか?

A じつは今、「とよ坊かぼちゃん」は大きな課題に直面しています。

それこそが、栽培農家の減少です。
私が栽培を始めた頃は、少なくとも30戸ほどの農家が取り組んでいました。
それが現在では12戸。半数を大きく下回るまで減ってしまいました。

その大きな要因として挙げられるのが、農家の高齢化です。
「とよ坊かぼちゃん」の生産者の平均年齢は、もう70歳を超えているのではないでしょうか。

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さらに追い打ちをかけているのが、気候変動による夏場の猛暑です。
収穫時期はおおむね7月中旬から8月にかけて。
ところが、収穫を迎えたカボチャが強い日差しで日焼けし、出荷できなくなってしまうことがあります。

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遮光ネットをかけるなどの対策はしていますが、完全に日焼けを防げるわけではありません。
私が栽培を始めた10年ほど前は、夏でもここまで暑くなることはありませんでした。
はっきり言って、近年の猛暑は異常です。

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Q 今後の展望は?

A まずは、何としても産地を維持していきたいです。

本当は、維持するだけでなく、さらに産地を拡大できればいいのですが、現実はそう簡単ではありません。
こうした厳しい状況を踏まえ、協議会では今年2月、産地の再生に向けた「とよ坊かぼちゃん産地ビジョン」を策定しました。

今後はJAを通じた出荷も視野に入れながら、販路の拡大と安定した出荷体制の構築を進めていく方針です。

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このままでは、産地を維持することが難しい。
「いつか危機が来る」のではなく、すでに目の前まで危機が迫っている。
私たちは今、そんな現実に直面しています。

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滋賀で一番小さい町の、小さな産地。
その産地を守りながら、次の世代の担い手へつないでいく。
それが、私たちのやるべきことだと自負しています。

 

寺村会長、ありがとうございました。

では、「とよ坊かぼちゃん」の生産者は、普段どのように食べているのでしょうか?
生産者がおすすめする食べ方なら、きっとおいしいに違いありません。

 

 

寺村会長にきいた「とよ坊かぼちゃんごろごろみそ汁」

寺村会長に、家庭でよく食べている「とよ坊かぼちゃん」の食べ方を教えていただきました。

可愛らしいミニサイズの「とよ坊かぼちゃん」は、一般的なカボチャより糖度が高く、
特に加熱することで、その甘さがより一層引き立ちます。

さらに、タンパク質やビタミンAなどの栄養素も、通常のカボチャの約2倍なんだとか。

 

そんな「とよ坊かぼちゃん」の魅力をたっぷり味わえる料理がこちら↓

とよ坊かぼちゃん
ごろごろみそ汁

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作り方
①とよ坊かぼちゃんの軸とワタを取り除き、皮ごと1.5㎝角に切る。

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②タマネギを1cm幅に切る。
③鍋にだしを入れ、とよ坊かぼちゃんとタマネギを加えて煮る。

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④具材がやわらかくなったら、みそを溶き入れる。
⑤器に盛り付けて完成。

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ポイント

カボチャは皮にも多くの栄養素が含まれているので、ぜひ皮ごと調理してください。

 

暑さの厳しい夏場、たくさん汗をかいた体に、みそ汁のほどよい塩味がじんわり染みわたります。

そして、その中でひときわ存在感を放つのが、「とよ坊かぼちゃん」の濃厚な甘味。

しょっぱくて、甘い。

みそ汁の中でホクホクになったカボチャを味わい、最後の一滴まで飲み干す。

なんとも幸せなひとときです。

 

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寺村会長、素敵な食べ方を教えていただき、ありがとうございました。

「とよ坊かぼちゃん」がこれからも豊郷町の特産品として、多くの人に愛され続けますように。

 

 

 

記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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