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古来より伝わる安住の地で「夢のある農業」を目指したい|地域農業のEひと(農事組合法人アグリ安食西)

農家のこだわり

2024.11.29

表紙

豊郷町安食西
農事組合法人アグリ安食西
代表理事 小林 久一さん(67)

主な生産品目
水稲14.5ha
小麦13.9ha
豆類13.9ha
野菜30a
果樹9a

地産地消で地域を元気に

平成25年2月に設立した当法人では、52戸の構成員と12人のオペレーターで豊郷町安食西の農地を担っています。

水や食べ物が豊富な安住の地として古来より伝わるこの地域で脈々と伝わる農業を守り、また次の世代へ引き継いでいくために地域一体で取り組んでいます。

水田作物のほかにもタマネギやブロッコリー、ミカンといった園芸作物にも力を入れているのが当法人の特徴だと言えます。

また、私たちが収穫した農産物を原材料にして日本酒と味噌を作り、ご好評をいただいているところです。

米や野菜、果物、お酒や調味料など、地元で生産する豊かな自然の恵みを地元の方々に召し上がっていただくことこそが、地域を元気にする最大の原動力だと考えています。

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タマネギ
スライド1
ブロッコリー
スライド2
ミカン
スライド3
カボチャ

挑戦できる農業こそが面白い

今年度からJAが新たに園芸推進品目に指定する機械化一貫体系でのサツマイモ栽培にトライアルで取り組みました。

畝立てから定植、収穫まで機械で作業を行い、全農を通じて出荷する新しい取り組みということで、新鮮味があり構成員の中でも話題となりました。

当法人として新しい栽培にチャレンジできたこと、休耕地を活用できたことなど一定の成果はあったものの、選別作業にかかる大きな労力や秀品率の低さといった面で諸課題が残ります。

課題についてはJAと連携する中で解決策を見出し、当法人としてもデータとして共有することで課題解決の一助になればと考えています。

いずれにしても、新しい物事に挑戦することが何より大切です。

面白くないと農業は続けていくのが大変ですし、次の世代を担う人材にも面白いことに挑戦できる農業に関心を持ってもらえたらと思います。

P=新たに挑戦した機械化一貫体系によるサツマイモの収穫作業
新たに挑戦した機械化一貫体系によるサツマイモの収穫作業

「強力な仲間」は最大の武器になる

実質的に農作業を担うオペレーターは同年代が多く、持ち前の溢れるエネルギーで切磋琢磨しながら日々の作業を行っています。

ここ数年は私たちがいるものの、やはり懸念するのは次世代のことです。

比較的若手の人材がいるものの1~2人と少なく、同世代がいないことから孤独に感じてしまうのではないかと心配しています。

仲良しこよしで農業経営を行う必要はありませんが、同年代の仲間が近くにいるだけで辛いことも楽しいことも共有することができますし、夢も膨らみます。

同世代が集まって「強力な仲間」は、農業経営においてとても力強い武器になるのです。

そういった意味で、若い世代の仲間を増やしていくためには、スマート農業という言葉があるように、より省力で効率的な「かっこいい」「面白い」「夢がある」農業を追求していく時代になったと考えています。

ぜひ地域の農業を他人事と思わず、地域の皆が豊かに暮らすための大切な役割だと多くの方に知っていただけるとうれしいです。

P=仲間と一緒に夢やロマンを追い求める。これも農業の醍醐味です。
仲間と一緒に夢やロマンを追い求める。これも農業の醍醐味です。

ウメルってなに

 

 

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メイン

▲代表理事の小林 久一さん

 

 

※この記事は、JA東びわこ広報誌「EひとEすと」12月号で掲載した内容です。

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