露地にこだわり季節を野菜で感じてほしい|堀太一さん
農家のこだわり
期待の若手農家
2025.07.22

「食」・「農」・「地域」をキーワードに、輝く人物や
取り組みを紹介する『食農物語』。
第5話は、彦根市大薮町の
堀太一さんをご紹介します。
プロフィール
Aim
露地にこだわり季節を野菜で感じてほしい
Region
彦根市大薮町
Name
堀 太一(ほり・たいち)さん(24)
Activities
◆野菜 約1ha

インタビュー
Q自己紹介をお願いします。
A昨年の夏、彦根市大薮町で新規就農しました。
おじいちゃんの畑から栽培を始め、試行錯誤を繰り返しながら野菜を生産しています。
この時期はナスやピーマンなどの夏野菜をJA直売所「やさいの里二番館」などへ出荷していますので、見かけたらお手に取っていただけるとうれしいです。
私はこれからもビニールハウスを持たず、すべて露地で栽培していこうと思っています。
この地域の気候や風土が野菜を育て、その野菜が最もおいしくなったタイミングで収穫し、自然が生み出したおいしさを提供する—。
そういった露地栽培の良さやメリット、本質的な部分を突き詰めてみたいのです。
その土地でその季節に収穫したものを食べることがその土地周辺で生活する人にとって最も健康的でしょうし、また地域外の方には、私が生まれ育った彦根市大薮町ならではの味わいを知ってもらう機会も作っていきたいです。

Q就農のきっかけと感想は?
Aかねてから自然と調和して暮らす農業に憧れを持っていました。
でも農業を営むって、いわば自営業じゃないですか。
お金もノウハウもない状態で飛び込むのは危険だと思っていたんです。
就職後はしばらく資金を貯めて、勇気や自信、知識を付けてからの就農を考えていました。
そんな引っ込み思案な考え方を変えてくれたのが、お世話になっていた職場の方々でした。
「やりたいことがあるなら、早ければ早いほどいいぞ」と言ってくださった言葉が胸に響いたのです。

背中を押してくださった職場の方々には、感謝しかありません。
いざ農業を本格的にやってみると、日々やりがいに溢れており、自分の中ではプラスでしかない印象です。
早くに農家になれてよかったと心から思います。
いかに省力で品質の高い野菜を生産できるか、いかに生産した野菜を売っていくのかなど、おじいちゃんやJAさん、先輩農家さんから教えてもらったことと自分のアイディアをリンクさせ考えていくのが最高に楽しいです!
自分ががんばることで地域が盛り上がるような農家を目指してやっていきます。皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

Q目標を教えてください
A早く一人前になって、「自慢の孫」になることです。
私が農業に興味を持つきっかけになったのは畑をするおじいちゃんの存在が大きいですし、栽培のイロハもおじいちゃんに教えてもらいました。
マメな行動力がすごいなと思っていて、機械や資材の手配、土地の交渉など、今でも助けてもらうことばかりです。
「恩返し」と言えばハードルが上がってしまいますが、尊敬するおじいちゃんの孫として周りから認めてもらえる農家になれるようがんばります。

Q堀さんの自慢を教えてください
Aずばり、キャンプスペースです!私の秘密基地のようなもので、農地の真ん中にポツンとあるのが良い具合です。
特に夜は星がめちゃくちゃ綺麗に見えるので最高ですよ!
ここで焚火をしたり、簡単な料理をすることができるので、一人でリラックスすることもあれば、遠方から来た友人を招待して楽しんでいます。
もう少し整備を進めて、野菜を収穫後、数秒以内に調理して究極の鮮度で食べるような楽しみ方もしたいですね。







私はアウトドアが好きなんです。なので、農作業時の服装にもこだわっています。
アウトドアブランドの服って結構な値段がするんですけど、その分機能性が高くて値段なりの理由があるんだなぁと思います。
それに、カッコいい服を着ているだけで気分が上がるので、農作業の効率アップにつながっています!
まだまだ駆け出し農家の私が言うと何なんですが、農業や農作業のマイナスなイメージを少しでも変えることに貢献したいです。
自分がイケてると思う一張羅を農作業時に着てもいいじゃないですか。
服は、自分の気分や気持ちを高揚させてくれますし、ましてや毎日着るものです。
暑い中で作業をすると汗が染み込んだり、土や肥料などで汚れることもあります。
そうして自分と一緒に、服も育っていく。
この大切にしたい感覚を分かっていただける方、一緒に農作業着について談義しましょう!
記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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