“おいしい”の理由にふれる旅。ミカンと多賀にんじん収穫体験|ちゃぐりんキッズクラブ活動レポート
活動レポート
2026.01.07
「食」と「農」の重要性を学び、持続可能な社会の構築に向けて理解を深めてもらおうとJA東びわこが取り組む食農教育活動「ちゃぐりんキッズクラブ」。
平成10年から続け、延べ2,000人以上の小学生に「食」と「農」の大切さをお伝えしています。
12月6日、令和7年度 第5回目の活動を行いましたので、その様子をご紹介します。
活動レポート
年間6回のプログラムのうち、この日は2つの収穫体験から子どもたちの学びにつなげるカリキュラムを実施。
彦根市石寺町ではミカンを、多賀町では「多賀にんじん」を――
約60人のキッズ生が、季節の恵みと向き合う1日となりました。
■石寺町 ――“彦根梨”農家・吉田さんのミカン畑へ
最初に訪れたのは、彦根市石寺町。
協力してくれたのは、あの大人気の特産品「彦根梨」の生産者・吉田保夫さん。
吉田さんの説明を真剣に聞いたあと、キッズ生たちは自分の“収穫したいミカン”をたくさん実った樹の中からじっくり選びます。
「ミカンって、こんなふうに成ってるんや!」
「いっぱいある!食べ放題やな(笑)」
キッズ生の背丈より大きなミカンの樹に囲まれ、テンションは一気に最高潮に。
吉田さんが育てるのは「宮川早生」という品種。
皮がむきやすく、果汁たっぷりで、甘みと酸味のバランスが絶妙――
まさに、“THE・ミカン”と言えます。
さらに吉田さんの厚意で、その場で試食させていただくことに。
「うま!なんでこんなにおいしいの?」
「普段食べてるミカンと全然違う!」
あちこちで歓声が上がり、吉田さんは質問攻め・試食のおかわり攻めの人気者になりました。
ミカンがいつもより何倍もおいしく感じるのは、
栽培の現場を自分の目で見て味わったからか、
それとも吉田さんの腕前ゆえなのか――。
きっと、その両方でしょう。
収穫したミカンをぎゅっと抱えながら、キッズ生たちは次の体験地へとバスに乗り込みました。
■多賀町 ――多賀にんじんが育つ場所
バスが次に向かったのは多賀町。
豊かな自然に囲まれた農地で、ワサワサと揺れる葉っぱ――
その正体こそ、「多賀にんじん」です。
この日の体験には、JA東びわこ期待のエース・大久保 営農指導員も合流。
キッズ生たちに“畑の先生”として、より深い学びを届けてくれました。
道中のバスでは、「多賀にんじんクイズ」で予習を進めました。
冬の冷え込みが厳しい多賀町だからこそ、甘みがギュッと凝縮されること。
40年以上にわたり、学校給食のために“安全とおいしさ”を守り続けてきたこと。
キッズ生たちは楽しみながら、産地の背景をしっかり理解していきます。
そしてここで、読者の皆さんにもクイズを一つ。
Q:土の中で育つニンジンは、夜になると何をしているでしょうか?
1.まわっている
2.ねむっている
3.のびている
答えは――1.まわっている。
ニンジンや大根などの根菜類は、土の中でゆっくりと右回り(時計回り)に“自転”しながら大きくなるそうです。
そのため収穫するときは、反対方向の左回転を意識すると抜きやすいんだとか。
このコツを活かしてどんどん収穫していくと、時々ユニークな形のニンジンも登場。
農家の視点からは少し悩ましい形ですが、これも自然の姿。
店頭に並ぶ“きれいな形”だけがすべてではないことを、キッズ生たちは自分の手で実感しました。
収穫した「多賀にんじん」は、栄養たっぷりの葉もおいしく食べてもらうために葉っぱ付きで、
さらに風味と鮮度を保つため、土付きのまま持ち帰ってもらいました。
一体どんなふうに食べてくれたのでしょうか。
おわりに
土に触れてみないと分からないこと。
生産者と話さないと気付けないこと。
日常では味わえない小さな“非日常”の学び。
今回の体験が、キッズ生たちにとって「もっと知りたい」を育てるきっかけになればと思います。
次回の活動は3月。卒部旅行と卒部式を予定しています。
これまで学んだことを踏まえ、日本と世界の「衣・食・住」について視野を広げていく予定です。
記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
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