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Very Happy Strawberry ― 笑顔が収穫できる農業を。|馬場 光範さん

農家のこだわり

地域のお店・専門家

2026.01.14

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「食」・「農」・「地域」をキーワードに、輝く人物や取り組みを紹介する『食農物語』。

第11話は、馬場 光範さんをご紹介します。

プロフィール

Aim
観光農園で高宮町の農業を盛り上げたい
Region
彦根市高宮町
Name
馬場 光範(ばば・みつのり)さん(62)
Activities
◆水稲、イチゴ
◆観光農園「ばばちゃんファーム」

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インタビュー

Q自己紹介をお願いします。

A 今年1月から、イチゴ狩りが楽しめる観光農園を始めました。
かねてから会社員として働きながら水稲栽培を続けてきましたが、定年退職を機に農業大学校でイチゴ栽培を学んだのち、認定農業者になりました。

会社員時代は、JAカントリーエレベーターに設置されているような計量機をはじめ、梨やトマト、ミカンなどの選果機を扱う仕事をしていました。

定年延長の話もありましたが、さまざまな品目を現場で見てきた中で、「水稲以外の農業も面白そうだな」と感じるようになったんです。

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Q高宮町で農業をすることについて、どのように感じていますか?

A生まれ育った土地ですから、やはり愛着はありますね。
一方で、農業をする上では制約も多い地域だとは感じています。かつて田んぼだった場所には住宅が立ち並び、今では農村地域とは言いづらい環境です。

周辺の住宅に配慮しながら作業を行う必要がありますし、郊外と比べると農業に関する税制面でも有利とは言えません。

そこで考えたのが観光農園でした。インターチェンジから近く、交通量も多い。この立地条件だからこそ、高宮町ならではの強みを活かせるのではないかと思っています。

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Q息子さんも一緒に農業をされているのですか?

Aはい。専業ではありませんが、空いた時間にオペレーターとして手伝ってもらっています。

また、将来の地域農業を引っ張っていけるリーダーを目指すJA東びわこの組合員大学「あぐりライフ」にも受講生として参加しています。

農業の未来を変える行動原理とは?|JA東びわこ組合員大学「あぐりライフ」

 

正直、最初はそこまで農業に興味があるとは思っていなかったので、意外と真剣に受講している姿を見て少し驚いています(笑)。

将来的に農業経営を引き継いでもらえたらうれしい気持ちはありますが、決めるのは本人次第。無理に強制するつもりはありません。

私が本気で農業に取り組む姿を見せること、そしてその気になれば後継できるだけの基盤を整えることが、自分の役割だと思っています。

認定農業者として規模が大きくなった水稲栽培と、観光農園の立ち上げを両立できたのは、家族の協力があってこそです。非常にありがたく、本当に感謝しています。

 

Q数ある品目の中で、なぜイチゴを選んだのですか?

Aイチゴって、食べた瞬間に誰もが笑顔になる果物だと思うんです。
子どもからお年寄りまで、嫌いな人はほとんどいませんよね。

周辺には競合となるイチゴ農家が多く、資材価格も高騰しています。
正直、簡単ではないと思います。
それでもイチゴ狩りの観光農園にしようと決めたのは、立地の良さだけが理由ではありません。

一番の決め手は、
「食べた人の笑顔を、その場で見たい」と思ったからです。

自分が作った米や野菜をおすそ分けして、「おいしかったわ、ありがとう」と言ってもらえるのは、とてもありがたいことです。
でも、実際に食べている表情や反応までは見ることができません。

でもイチゴ狩りなら、その反響をリアルタイムで受け取ることができるんです。

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自分が手掛けた農産物に対する“リアルタイムの反響”は、本当に大切です。
栽培方法の改善につながるのはもちろん、一人の農家として生きていくためのエネルギーにもなります。

そんな循環の中で、私が育てたイチゴで皆さんを“ベリーハッピー”にしたい
そう考えて、制服の背面デザインも決めました。

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Very Happy Strawberry

 

Qイチゴ狩り農園「ばばちゃんファーム」の強みを教えてください。

A老若男女、どなたでもゆったりとイチゴ狩りを楽しめることです。

まず、イチゴを植えているベッドの間隔を、かなり広めに設計しました。
さらに2段ベンチ式にすることで、大人も子どもも、車いすをご利用の方でも、無理なくイチゴを収穫できるようにしています。

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品種は、最大で7種類。
先輩農家さんのハウスへ足を運び、実際に見て、食べて、悩みに悩んで厳選したラインナップです。

みおしずく
滋賀県初のオリジナル品種。フローラルな香りと爽やかな酸味が特徴で、甘さが際立ちます。

天使のいちご
淡いピンク色をした白いイチゴ。まろやかな甘みが魅力です。

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越後姫(えちごひめ)
新潟県のブランドイチゴ。「可憐でみずみずしい新潟のお姫様」のようなおいしさ。

スターナイト
ほどよい硬さの果肉で果汁も豊富。輪郭のはっきりした味わいです。

ベリーホップすず
甘みとコクがあり、果実が硬く食べごたえ抜群。果肉も赤い品種です。

章姫(あきひめ)
この地域では定番の品種。酸味が少なく、強い甘みが特徴です。

紅ほっぺ
こちらも人気の定番品種。甘み・コク・酸味のバランスが良く、名前の通り“ほっぺが落ちる”おいしさです。

 

敷地内には男女別の水洗トイレも整備しました。

ぜひ時間を気にせず、ゆっくりとお過ごしいただければと思います。

 

Q今後の展望を教えてください。

A隣にもう1棟、イチゴ狩り用のビニールハウスを建てたいと考えています。

あわせて、品種の数もさらに増やしていきたいですね。

 

観光農園という特性もあり、何よりも自分自身が楽しみながら仕事をしたいと思っています。

その楽しさや幸せが、訪れてくれた皆さんにも自然と伝わる。そんな農園であり続けたいです。

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Qイチゴ狩りの予約はどのようにすればよいですか?

A予約は「じゃらん」にて受け付けています。

「ばばちゃんファーム」のイチゴ狩り申込ページはこちら

皆さんのご来園を、心よりお待ちしております。

 

 

 

記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。

イチゴの甘さの向こう側にあるのは、馬場さんの笑顔と、この町で農業を続ける覚悟。
「ばばちゃんファーム」の一粒一粒には、高宮町で紡がれる新しい食と農の物語が詰まっています。

 

 

 

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