ケールってこんなにおいしいの?食卓が変わる新常識|ケール農家にきいてみた
農家のこだわり
おいしい食べ方
旬の食材(春夏)
2026.05.22
“野菜の王様”と呼ばれるほど
栄養価に優れているケール。
実は最近、“生でおいしく食べられるケール”を育てる農家さんが増えているのをご存じでしょうか。
普段の食卓では、なかなか馴染みがないという方も
多いかもしれません。
そこで今回は、愛荘町でケールを育てる農家さんに、
その魅力やおすすめの食べ方を
教えていただきました。
冨永さんに聞く、農業への想いとケールの魅力
㈱スタンダードセブン代表取締役
なないろや
冨永篤史(とみなが・あつし)さん(45)にお話を伺いました。
Q 冨永さんが農業に対して感じていることを教えてください
A 農家の数が増えてほしいと心から願っています。
日本の農業はいま、非常に厳しい局面に立たされています。
このままだと新たに農業を始めたいと考える人は増えないままです。
いま現在農業に取り組んでいる人も、高齢化等を理由に辞めてしまうケースがさらに増えるのではないかと考えています。
Q 地域の皆さんに伝えたいことは何ですか?
A 皆さんの力で、農家を支えていただきたいです。
地元の食材を積極的に選んだり、JA直売所で応援したいと思う農家のラベルを見て指名買いしてみる。
そして、それだけにとどまらない応援こそが、現在の局面を打破するきっかけになると思っています。
例えば、地域の農業や農家に興味を持ってみる。体験イベントがあれば、参加してみる…などがありますよね。
この地域や国の住民として、命を支える「食」や「農」に他人事ではなく、少しだけ当事者意識を持つことが大切なんだと思います。
普段当たり前のように手に入るお米や野菜も、決して当たり前に育っているわけではありませんから。
私自身、農家になって初めて、そのことに気づかされたんですよね。
Q 野菜づくりで大切にしていることを教えてください
A「土を育てる」という感覚を大切にしています。
良い土があってこそ、おいしい野菜が育つからです。
もともと田んぼだった土地を畑向きの土に変えるのは簡単ではありません。
有機資材を使いながら、微生物の力も借りて、長い時間をかけて土づくりをしています。
正直に言って、相当な手間とお金がかかってます(笑)
でも、それは“未来への投資”だと思っています。
自分の代だけ畑を使うのではなく、次の世代にも良い土を残していきたい。
良質な土づくりの循環を、未来を生きる人たちに渡せるようにするのが、私のこだわりです。
Q 冨永さんが育てているケールについて教えてください
A とにかく使いやすい葉物野菜です。
「ケール独特の旨みがおいしい」と、子どもが喜んで食べてくれるんです。
栄養価が高いだけでなく、食物繊維も豊富。
しっかり噛んで食べるので満足感もあり、個人的にはダイエットにも向いている野菜だと思っています。
出荷時期は5月〜8月、そして10月〜4月です。
JA東びわこ直売所「やさいの里あいしょう館」などに並べています。
まだまだ馴染みの少ない方が多いかもしれませんが、
徐々にケールのファンが増え、直売所での売上額も増えてきました。飲食店からの引き合いも多いです。
最初に直売所へ出荷した時なんか、100袋を持って行って100袋が売れ残りで回収しないといけない状況でしたからね(泣)
これは私がケールの広告やPRに力を入れているわけではなく、
ケールという野菜のポテンシャルによるものだと思います。
ケールの魅力が、地域で広がり始めている。そんな確かな実感があります。
Q ケールを育てようと思ったきっかけは?
A 最初は単純に興味本位でした。
一般的に知られている青汁用のケールは、生食には向かない品種が多いそうなんです。
でも、「生でおいしいケールがある」と聞いて、食べてみたくなったんですよね。
ところが、初年度の栽培は虫の被害で全滅したんです…。
2年目の春、ようやく収穫できて、そこで初めて自分でもちゃんと食べました(笑)。
その瞬間、「なんておいしい野菜なんだ」と感動したんです。
これは絶対に流行る。こんなおいしい野菜が広まらないわけがない——。
そう確信したのを、今でも覚えています。
冨永さんおすすめ!「かんたんケールのサンドイッチ」
冨永さんに、家庭でよく食べる食べ方を教えていただきました。
春から夏にかけて収穫されるケールは特に柔らかく、まずはサラダがおすすめとのこと。
初めて食べる方は、レタスサラダに少し混ぜるだけでアクセントになって食べやすいそうです。
さらに、焼肉の包み野菜やスープ、鍋、おでんにも相性抜群。
冬場には家族で取り合いになるほど人気なのだとか。
そんな万能野菜・ケールの食べごたえを活かした料理がこちら↓
ケールどっさりサンド
作り方
1.ケールを手でちぎる
※茎が気になる場合は、細かく刻むのがおすすめ
2.ツナ缶と一緒に軽く炒め、塩、コショウ、にんにくチューブで味を調える
3.軽くトーストしたパンにバターを薄く塗る
具材をたっぷりはさんで完成
シャキッとした歯ごたえのケールをたっぷり挟んだ、食べ応え満点のサンドイッチ。
ケール独特の旨みに、ツナのコクとにんにくの風味が重なり、ついもう一口と手が伸びる味わいです。
サンドイッチ以外にも、ウインナーや卵とさっと炒めるだけで、満足感のある一皿に。
毎日の食卓で幅広く活躍してくれるのも、ケールの魅力です。
冨永さん、素敵なレシピをありがとうございました。
記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
ケールの葉の向こうには、土を育て、未来へ畑をつないでいこうとする農家さんの想いがあります。
当たり前のように並ぶ野菜たちは、誰かが季節を見つめ、手間を惜しまず育てたもの。
ケールのほろ苦さの奥にあるやさしい旨みは、そんな日々の積み重ねそのものなのかもしれません。
次に直売所でケールを見かけたら、ぜひ一度、手に取ってみてください。
きっと食卓に、新しい発見と小さな豊かさを運んできてくれるはずです。
冨永さんのInstagramはこちら↓
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