笑顔でつながる!うちの元気っ子野菜!!|地域農業のEひと(神鳥幸さん)
農家のこだわり
期待の若手農家
2024.11.01
多賀町多賀
合同会社もんてくーる
代表 神鳥幸(かんどり・ゆき)さん(48)
主な生産品目
ピーマン・ゴーヤ・ナス・トマト・多賀にんじん ほか
70a
顔の見える関係が農業の醍醐味
「大型犬がのびのびと遊べるドッグランやドッグカフェがしたい!」そんな夢を実現するため、令和4年4月に新規就農しました。ところがどっこい、今では農業の魅力に魅せられ、当初の夢は一旦置いて、ひたむきに土をいじる毎日を過ごしています。令和5年3月には、初対面の時から初めて会ったとは思えない親近感を持つ相棒・高津と縁があり、二人三脚で農業経営を行っています。私たちがチャレンジしているのは、自然素材を中心とした肥料を使った、農薬に頼らない栽培です。野菜をお買い求めくださった方から直接感想を聞かせてもらったり、一緒に料理のレパートリーを考えたりと、手から手へ自分たちの味を伝えられるのが一番うれしいです。
「つながり」って素晴らしい
社名の「もんてくーる」は、方言の「もんてくる(戻ってくる)」から取りました。製菓用語(モンテ)では、別々に作ったパーツを組み立てて完成形に仕上げることを意味します。地元から離れた人たちがいつでも戻ってこれるような地域づくりに貢献したい、地域の様々な要素をつなげられるような存在になりたいと考えています。人と人とのつながりといった点では、未経験から農業の世界に飛び込んだ私たちをあたたかく受け入れてくださる地域の皆さんに感謝が尽きません。いつも手を貸してくださる諸先輩や、微力ながら力添えさせていただく機会もあり、「つながり」って何て素敵で素晴らしいのだろうと改めて感じています。
誰もが笑顔あふれるサロンを目指して
就農するまでは介護支援専門員として働いており、当時から「介護をする側の人が苦労や悩みを共有することで気持ちを和らげる、気軽な場所が必要だよなぁ」と考えていました。相棒の高津も前職は福祉業界に身を置いていたこともあり、私たちだからこそできるのではないかと、月に一度、多賀町敏満寺の胡宮神社さんでサロンを開いています。名前は「暖愛亭(だんないって)」です。日頃の介護について、「誰かに話を聞いてもらいたい」「ちょっと愚痴をこぼしたい」「少しの時間でいいから息抜きしたい」といった方にぜひお越しいただきたいです。かまどで炊いたご飯と私たちの野菜を使ったお味噌汁をご用意してお待ちしています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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※この記事は、JA東びわこ広報誌「EひとEすと」8月号で掲載した内容です。