食事を通じた健康づくりを提案したい|地域農業のEひと(ミモザ 岡和子さん)
農家のこだわり
栄養と健康
2025.01.06
彦根市西沼波町
ミモザ
岡和子(おか・かずこ)さん
主な出荷品
ちらし寿司
きのこご飯
おはぎ ほか
添加物不使用の加工品づくりにこだわり
管理栄養士として勤務していた病院を退職後、「食」に携わり続けたいと「やさいの里二番館」テナントのグループで出荷品の製造に関わってきました。
その後「ミモザ」として独立し、おこわやおはぎなどの加工品を出荷して10数年が経ちます。
出荷品には、夫が丹精込めて作った自家栽培の野菜や直売所で厳選して仕入れた食材を使用しています。
コンビニエンスストアやスーパーで売っているお惣菜やお弁当のラベル表示を見ると、添加物が多く含まれていますよね。
販売する側にとっては、安く・おいしく・長持ちさせることができるとても便利なものです。
いずれも安全な基準を満たしているでしょうし、健康に害はないとされています。
ですが、私は添加物を極力使用しない加工品づくりにこだわりを持ち続けています。
だって、添加物が入っていなければ、それに越したことはないのですから。
食事はバランスが大事
私が多くの人に知ってほしいのは、食事は健康づくりの基本であり、また食事において何より大切なのが、バランスです。
力やエネルギーの源となる主食、身体をつくるタンパク質を含んだ主菜、身体の調子を整えるビタミンやミネラルを補給する副菜、それらをバランスよく食べることが、毎日を元気に暮らすための健康づくりにつながります。
特にお弁当は、ワンプレートでバランスの取れた食事ができるので、麺だけ・パンだけ食べるよりも断然おすすめです。
もちろんですが、私は何も添加物やラーメンなどの単品料理を否定したいわけではありません。
例えば、手軽で便利なインスタントラーメン。私も食べます。
その際、麺(主食)だけを食べるのではなく、ぜひタマゴ(主菜)やモヤシ・ホウレンソウといった野菜(副菜)をトッピングしてみましょうと提案したいのです。
また、バランスは食事の内容に限った話ではありません。
栄養について考え抜いた食事を毎日食べることができれば何も言うことはないですが、あくまで理想です。
完璧を求めれば求めるほど、しんどくなってしまうものです。たまにはジャンクフードも良いじゃないですか。
それもバランスです。偏った食事ではなく、バランスの取れた食事を意識する。
それが、毎日を元気ではつらつと過ごすための秘訣だと思います。
老若男女を問わず、日々の食事から、ちょっとしたことから健康づくりを意識してみませんか?
出荷品づくりを通じて、そういったことを一人でも多くの人に伝えることができればうれしいです。
もっと大きな視点で考えると、食事から摂取する栄養のほかに、運動と休養も健康づくりに欠かせないものです。
私もそれら3つのバランスを意識して、これからも元気に楽しみながら「食」に携わることができるようにがんばりたいと思います。