まちのキッチンMACHI KICHI|地元野菜のおかずが詰まった日替わり弁当
地域のお店・専門家
2025.02.12

今年1月にオープンした「まちのキッチンMACHI KICHI」をご存知でしょうか?
愛荘町、豊満神社の参道沿いに構えるこちらのお店は、愛荘町で「地域おこし協力隊」として2年目を迎えた磯部美季さんが営業しています。
お店のコンセプトは、まちの人々が「食」を通じて集うことができる場所。
お昼に弁当を販売するほか、コーヒーを提供したり、時には料理教室などのイベント向けにスタジオとして貸し出しています。
「食を楽しむ。みんなで楽しむ。」
今回は、そんなお店のお話を伺いました。
どんなお店?
「まちのキッチンMACHI KICHI」では、地元食材をふんだんに使った日替わり弁当(¥1,000)を販売しています。


JA直売所「やさいの里あいしょう館」などで仕入れた新鮮な野菜を新鮮なうちに調理し、7~8品のおかずを詰め込みます。
オープン当初から人気で、毎営業日に通ってくれる方もおられるんだとか。
店内で飲食時は、お皿に盛り付けてもらってゆっくりと味わうことができますよ。
お弁当のほかには、コーヒーと紅茶も提供。近々にお惣菜の販売を計画しています。
こだわりの内装に仕上げた店内を活用して、お料理教室などのイベントや、スタジオとしてレンタルも行っています。
「こんな風に使いたい」といったアイデアを募集中とのことです。

インタビュー
店主の磯部美季(いそべ・みき)さんにお話を伺いました。

Qどうしてこのお店を開業したのですか?
A2年前に大阪から移住して感じたこの地域の魅力は、何と言っても野菜やお米がおいしいこと。
愛荘町で何か事業をおこそうと考えたときに、真っ先に思い付いたのが地域の農産物を活かした事業でした。
調理の仕事に携わった経験はないものの、まずはランチのお弁当から始めて、少しずつできることを増やしていければと考えました。
自炊する時間を確保するのが難しい仕事帰りの方にも気軽に立ち寄ってもらえるよう、今後は夕方にお惣菜の販売も予定しています。
また、地域の人々が「食」を通じて集まることができる場所にしたいとも考えています。
例えば、当店をレンタルキッチンとして活用いただくことができます。実際に取り組んだ例としては、私が営業していない夜の時間帯にチャイを提供するお店として借りていただきました。
「『まち』の賑わい」ということを考えると、いつも灯りがついていた方がいいじゃないですか。
私だけでなく「まち」の色んな人たちが当店を活用することで、「いつも何かやっている」お店にできたらいいなと思っています。
Qお弁当のこだわりポイントを教えてください
A基本的に作り置きはせず、前日ないしは当日に仕入れた地元の野菜をフル活用することです。
ありがたいことに「おいしい」とお褒めの声をいただくのですが、私は料理が特別に上手なわけではありません。素材の味を活かしているだけなんです。
他所から引っ越してきた私からしたら、「おいしい」と言っていただけるお弁当は全部あなたたちの地元で作られているものですよと声を大にして言いたいのです。
身近すぎてなかなか気づきにくいということも往々にしてありますよね。
「まちの資源」を「まちの人々」が食べる機会を提供することで、地元の魅力を改めて実感できる場所。そんな役割も担うことができたらと考えています。
Q消費者が「食」の生産現場に対して他人事になっている現代についてどう思いますか?
A「食」の生産現場、つまり「農」に対して皆の関心が薄いのではないかということですよね。
たしかにより多くの人が「農」に対して自分事として捉えれば、農業が盛んに営まれているこの地域はもっと良くなると思います。
私も移住してきてから農家さんのお手伝いに行ってみて、初めて知ることが多かったです。
昨年夏に高校生の息子と一緒にキュウリ収穫のお手伝いに行ったのですが、「こんなに大きなキュウリは初めて見た!」と目を輝かせていました。
まずはお米や野菜など、地元で育った本当においしい農産物を食べることから始まると思います。
それから、これらをどんな人が・どうやって・どんなこだわりで育てているか、そういったことに興味を持つきっかけ作りが大切です。
そのきっかけを、ぜひ当店で担うことができれば何よりです。

Q今後の目標を教えてください
Aもっと地域の色んな人が協業できるように、色んな人が関わってくれるように、引き続き当店を基点に地域を盛り上げていきたいです。
また、誰かが何かに挑戦するきっかけづくりや、背中を押したり、応援できる体制づくりにも注力したいと考えています。
例えば、「ケーキを作って売りたい」という方がおられたら、販売する場所として当店を使ってもらう形でサポートができますし、具体的なプランが無くてもある程度は一緒に考えることもできます。
「食」に関することで何かやってみたい!という方は、ぜひぜひお声掛けください。
直接来ていただいても、インスタのDMでも何でも大丈夫です。
一緒に地域を盛り上げましょう。それが、「まちのキッチンMACHI KICHI」最大の存在理由です。
アクセスなど詳細
まちのキッチンMACHI KICHI
住所/滋賀県愛知郡愛荘町豊満381-1
営業時間/11:30~16:30
定休日/不定休
その他詳細はインスタグラムをご覧ください。
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