鳥居本をタケノコで盛り上げよう|新たな地域づくりの注目株「鳥居本T63」
自慢の特産品
旬の食材(春夏)
期待の若手農家
2025.04.11

春の味覚、タケノコが旬を迎えています。
読者の皆さんは、彦根市の北部に位置する鳥居本が
タケノコの産地ってご存知でしたか?
今回は、地域の若手メンバーで構成するグループ
「鳥居本T63(ティー・ロクサン)」のご紹介です。
自然に恵まれた鳥居本でいま、新たな挑戦が始まっています。
Umelスナップ
「Umelスナップ」では、ショート動画でインタビューを行っています。
インタビュー
「鳥居本T63」代表の魚住俊介さん(左)とメンバーの武田和樹さん(右)にお話をお伺いしました。

Q鳥居本はタケノコが有名なんですか?
Aはい。かつてから産地を形成しており、現在も「知る人ぞ知る」産地として売り出しています。近隣では京都がタケノコの産地として有名ですが、鳥居本地域ではまた違った種類のタケノコを生産しています。
鳥居本のタケノコはサイズが大きくてもブリッと柔らかいのが特長で、煮ても香りが良く仕上がるんですよ。
また新鮮であればあるほどおいしいので、採れたてのタケノコをさっと茹でて食べると最高です。今まで味わったことのないようなタケノコの風味が身体を突き抜ける体験をぜひ多くの方にしてもらいたいですね。
Q団体を設立したきっかけは?
Aタケノコの産地として名を馳せた鳥居本地域も、高齢化による離農者の増加が後を絶ちませんでした。
竹林は、放っておけば勝手においしいタケノコが育つわけではなく、しっかりと整備して適宜肥料などを与える必要があります。
そして整地をしても、冬に雪が積もれば竹や樹木の倒伏により、せっかく整えた状態がリセットされてしまうようなものです。
高齢になると毎年にわたって整地にかかる労力を確保することができず、また跡継ぎに整地のノウハウを正しく伝えられていないケースも多く、地域の竹林は荒廃化が進む一方となっているのが現実です。
そこで地域の若手が竹林の整備やタケノコの生産を通じ、鳥居本地域をもっと盛り上げようとできた団体が「鳥居本T63」です。

Q名前の由来は?どんな人たち?
Aタケノコの「T」、そして鳥居本町は中山道第63番目の宿場町であることから、組み合わせて「鳥居本T63」と名付けました。
5人のメンバーのうち、代表の魚住俊介氏を含む4人が兼業農家です。「ファットリアたけぽん」の屋号でイチゴを生産する専業農家の武田和樹氏が37歳で最年少となります。
メンバー共通の思いは、タケノコや農業を通じて鳥居本を盛り上げ、若者が住み続けたいと思う魅力ある地域にすることです。都心へ移住した人も、心が疲れた時に故郷として帰って来たくなるような、そんな場所を目指しています。

Qどんなことをしているの?
Aタケノコの生産や竹林の整備を中心に、これからイベント企画にも注力しようと試みているところです。
今シーズンから始める目玉の取り組みは、タケノコの収穫体験です。まずは地元周辺の方々にぜひ親子連れで来ていただきたいと思っています。小学校低学年の小さなお子さんでも大歓迎です。
※「じゃらん」にて受付しています。「鳥居本 タケノコ収穫体験」などで検索してみてください



次世代を担う子どもにこそ自然の雄大さや素晴らしさを知ってもらいたいですし、またその子どもさんが中高生になったらスタッフとして参画したくなるような、そんな地域の循環を生み出せたらと画策しています。
また、タケノコを使った加工品づくりも進めています。
第1弾は、ずばり「タケノコご飯の素」です。
風味たっぷりの鳥居本産タケノコをお手軽に味わっていただけるような商品を目指しているところです。

Q「鳥居本T63」のタケノコはどこで買えるの?
Aあいにく今年は「裏年」といって、収穫量が少ない年にあたります。
そのため竹林の整備を中心に進めています。
収穫できたタケノコは市場を通じてスーパーに出回ったり、JA直売所に並べたりする予定ですが、あまり数は出せない見込みとなります。
およそ確実なのは、地域のイベント出店だと思います。タケノコと、加工品も完成していれば販売を予定しています。
※直近のイベントは5/24(土)に近江鉄道八日市駅周辺で開かれる予定の「ガチャコンまつりin東近江」


Q今後の目標は?
A鳥居本産のタケノコや鳥居本地域を盛り上げるため、永く「鳥居本T63」の活動を続けていくことです。
まだまだ始まったばかりのグループですので、多くの方のお力添えをいただきながら取り組みを進めていきたいと思っています。
皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

「鳥居本T63」代表・魚住さんのインスタグラムはこちら↓
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