彦根梨の裏側にある物語|彦根梨100玉プレゼント企画
農家のこだわり
自慢の特産品
旬の食材(春夏)
旬の食材(秋冬)
2025.05.26

おかげさまで毎年大盛況の彦根梨。
この記事では、その裏側にある“物語”を
ご紹介いたします。
また、なぜ彦根梨がおいしいと言われるのか?
5つの理由をご紹介しますので、ぜひ周りの方に
「知ってた?」と自慢しましょう。
彦根梨100玉プレゼント企画の要項は
記事の後半で。
ぜひ最後までご覧ください。
梨の味には、物語がある。
彦根梨に宿るクラフトマンシップ
私たちが普段口にする果物は、誰がどう作ったかが見えにくいものです。
しかし彦根梨には、明確な“設計図”があります。
「甘さは偶然ではないんです」と語るのは、彦根梨生産組合の組合長・川村達也さん(59)。
果樹園を歩きながら、まるでエンジニアが設計図を引くように、剪定・日照・水分・肥料の配分について語ります。
「どの枝を残して、どの枝を落とすか。陽の光が十分に当たるのか。1本の樹に何個の実をつけるか。全部、収穫時の甘さにつながるんです」
甘い梨を育てるには、「仕込み」が肝心。
土の質、水の抜け、風の通り道──
彦根市石寺町という土地の“癖”を読み、自然と“対話”するように設計が進みます。

“おいしい”の裏側にある、365日の選択
彦根梨の1年は、冬の剪定から始まります。
「葉っぱもない枝ばかりの樹の前で、来年の収穫時を想像して樹形を整えるんです──」
春の芽吹き、花の開花を終えた頃から、何十万を超える結実果の中から“残す実”を選ぶ摘果作業が始まります。選抜に選抜を重ね、選ばれた果実だけが大きく育つことができます。
ここでの判断が、最終的な味や大きさに直結します。
初夏には新梢(しんしょう)を棚面に誘引したり、徒長枝の整理など、細かい管理が続きます。
収穫の時期になると、最後の“見極め”です。
「降雨や日照の具合で味と糖度が変わる。だから雨音を聞きながら、頭の中で甘さの変化を想像してるんですよ」と川村さんは笑います。
理論と同じくらい、色んな感覚も重要。総合的な判断力がものを言う世界です。
「収穫の判断は日にちだけじゃない。見た目の色と、前日の選果データ(糖度・熟度等)、直前の天気、試食した味、それらすべてを組み合わせて決めています」



組合という“チーム”で研ぎ澄ます精度
彦根梨は、個人戦ではありません。
17戸の農家が所属する彦根梨生産組合では、日々情報を共有し、意見をぶつけ合います。
「組合内で統一した栽培方法はあるものの、細部で個人のこだわりが出てくる。その違いが、結果として“彦根梨全体の幅”を生むんです」
ブランドとしての信頼性を保ちつつ、各農家が“自分の梨”を磨く──。そんなスタイルが、クラフト感を支えているのです。
また、新規栽培者の参加も増えています。
「新しい視点は常に必要。ただ、基本となる“見極めの眼”だけは継承しないといけない。甘さは、技術ですから」



出荷はゴールではなく、別れ
丹精込めた梨を箱に詰める瞬間。
それは誇らしくもあり、少し寂しいと話します。
「手をかけて、手をかけて、やっとここまで来た。それを一箱にして、手放す。…手元からいなくなる感覚は、毎年慣れません」
梨を届けることは、味だけでなく、農家の時間や感情も一緒に送ること。
「自分が大事に育てたものが、誰かの口に入る。そこに想いが届くことを、いつも祈っています」


未来の「おいしい」を育てるために
組合では近年、消費者に裏側を知ってもらう活動にも力を入れています。
マスメディアを通じた農作業の公開もその一つ。
「“どんな人が作ってるか”を知ってもらうと、梨の味も変わると思うんです」
無機質なパッケージの奥にある物語が、食べる体験を豊かにする。
「農業って、作って売るだけじゃない。“伝えること”も、仕事になってきました」
彦根梨の技術と哲学を、次世代につなぐことも使命です。
「目先のおいしさじゃなくて、“続くおいしさ”を目指したいですね」




静かに実る、彦根梨の美学
みずみずしく、甘い──
それだけでは語れない果物・彦根梨。
その裏側には、緻密に設計され、考え抜かれた時間があります。
土を読み、天気を聞き、剪定に悩み、経験で見極める──
そのすべてが、静かで繊細なクラフトワークとして実を結びます。
そして、食べる人がその奥行きを感じたとき。
彦根梨は単なる農産物から「物語」へと昇華するのです。
「育てるのは、梨と、誇り」
それが、彦根梨というブランドの本質かもしれません。

彦根梨はなぜおいしい?ポイント5選
彦根梨は、なぜおいしいのでしょうか?
その理由(ワケ)を5つにまとめてみました。
1.樹上完熟
一般的に梨は収穫時の熟度が高いほど糖度が高く食味に優れ、追熟はしない(収穫時の糖度は変わらない)という特徴があります。
そのため彦根梨は、樹上で完熟させることにより、糖度と食味が最も乗った状態でお届けしています。
対して市場出荷される梨は、長期の輸送に対応するため青採り(完熟より数日早い状態での収穫)を行うことから、市場流通品と比較して彦根梨がおいしいとされているわけです。

2.最新の光センサーによる全量選果
彦根梨の品質に対する信頼性を確保するため、人の目による確認はもちろん、光センサー付きの最新選果機を用いて糖度・熟度・内部の傷み等を全量検査。
基準をクリアした梨だけが、彦根梨として認証されるのです。
「いい加減な品質の梨を彦根梨として売り出したくない──」
こういった想いが、彦根梨のブランド力を高める最大の秘訣だと言えます。


3.栽培園地の団地化
彦根梨を栽培する果樹園は、もともと曽根沼という沼でした。
干拓にともない生産団地を形成し、栽培面積は30~120a/戸、1戸平均52.6aと県内平均(約30a)より大きく、生産団地の規模としては県内1位を誇ります。
果樹園と果樹園が隣接する団地だからこそ連携を密にし、栽培期間中は毎月集合研修会を開くことで品質の向上や収量の増加など更なる高みを目指して取り組んでいます。
4.防鳥防蛾ネット
すべての果樹園で網目の細かいネットを設置しています。
鳥類をはじめとした害獣の侵入を防止し、先に挙げた団地であることを活かした共同防除により、効率的かつ農薬使用を最小限に抑えた栽培を実践しています。

5.土壌診断の励行
土壌の状態を分析し、梨の生育に適した土壌にするための情報を収集する土壌診断を毎年実施しています。
過不足のない適正な土壌が、品質が高く甘い彦根梨を育む秘訣と言えます。
彦根梨100玉プレゼント企画|イチ押しの品種は?
当WEBマガジン「Umel(ウメル)」での掲載を記念して、彦根梨 合計100玉を抽選でプレゼントいたします。
まずは、彦根梨の出荷時期と品種をご紹介します。
川村組合長にもそれぞれ一言コメントをいただきましたよ。
彦根梨は必ず品種名を明記して販売していますので、時期によって異なる魅力をぜひチェックしてみてください。
8月「筑水(ちくすい)」
少し扁平な形で、高い糖度と華やかな風味が魅力的な品種。果肉は比較的軟らかめ。
川村組合長コメント:
「これを食べなきゃ始まらない!彦根梨トップバッターの品種ですよ」
8月「なつしずく」
みずみずしく、夏の始まりを感じる爽やかな味わいが特長。表面の皮が滑らか。
川村組合長コメント:
「他の品種とは甘さの感じが異なります。あまり市場には出回らないので見かけたらぜひ」
8月「幸水(こうすい)」
高い糖度で大人気。日本における梨栽培面積の約40%を占める代表的な品種。
川村組合長コメント:
「彦根梨でも主力品種ですね。間違いのない甘さです」
9月「豊水(ほうすい)」
大玉のジューシーな果実が特長。甘みと酸味のバランスが絶妙で梨の醍醐味を存分に味わうことができる人気品種。
川村組合長コメント:
「じつは幸水よりも糖度が高くなる品種なんです。酸味が甘さを引き立て、果物好きにはたまらないと評判です」
10月「あきづき」
酸味が少なく、甘味をしっかり感じられる。大玉だが果肉は柔らかく緻密な食感が魅力。
川村組合長コメント:
「幸水の甘さが好きな人は、ぜひこの品種も食べてみてください」
◆
川村組合長におすすめの品種を伺いました。
「うーん、ずばり、豊水ですね。
梨の醍醐味は何と言ってもみずみずしさ。
噛んだ時に爽やかな果汁が口の中いっぱいにあふれるあの感覚は、豊水ならではだと思います」
ということで、読者プレゼント企画はこちらです↓
ダイナミックな果汁がたまらないッ!!
彦根梨「豊水」100玉

抽選で20名の方に彦根梨「豊水」2㎏(5~6玉入)をプレゼントいたします。
応募方法は次の通りです。
①「Umel(ウメル)」Instagramアカウントをフォロー
②該当の投稿にいいねをして完了
当選者には、InstagramのDM(ダイレクトメール)機能にて当選通知をお送りしますので、あらかじめ設定のご確認をお願いいたします。
応募締切
令和7年9月8日(月)23時
「Umel(ウメル)」Instagramアカウントはこちら↓
当選後の流れは次の通りです。
①DMに当選通知が届く
②住所氏名、連絡先を返信
③9月下旬を目途に宅配業者を通じてお届け
※天候や生育の状況によってやむを得ず発送時期の変更やキャンペーンの中止判断を行う場合があります。あらかじめご了承ください。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
皆さまのご応募をお待ちしております。